1バレル、100ドル

ニューヨークの原油先物市場で、WIT(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が急騰し、初めて1バレル100ドルを突破しました。
サブプライムローンに端を発したアメリカの金融市場の混乱から、アメリ金融商品が急落し、投機マネーが原油や金、穀物の商品市場に流入した結果です。


原油相場は1870年代から1970年代にかけては、1バレル1〜2ドルで推移していました。
その後、第2次オイルショックで高騰したものの、1990年代の終わりには1バレル10ドル台に下がりました。
2004年以降、中国やインドなどの新興国の需要増加に伴い原油相場が上昇し、04年9月下旬に初めて50ドルを突破しました。


原油価格の高騰は、ガソリンや灯油の価格上昇だけでなく、紙パルプや輸送コストなどもアップし、消費者物価が上昇していく恐れがあります。
また企業業績を押し下げる原因となり、国民生活に多大な影響を与えかねません。


今後の原油価格の動きが心配です。