第五次医療法改正のポイントと対応戦略60

「良質な医療を提供する体制の確立を図るための医療法等の一部を改正する法律案」(通常「第五次医療法改正案」といいます)は、第164回通常国会で成立いたしました。
この第五次医療法改正案は、「健康保険法等の一部を改正する法律案」とともに医療制度改革関連法案として取り扱われました。

第五次医療法改正のポイントと対応戦略60 (NEW・JMPシリーズ―病医院経営シリーズ (75))

第五次医療法改正のポイントと対応戦略60 (NEW・JMPシリーズ―病医院経営シリーズ (75))


これらの法律の改正時期としましては、健康保険法関連が06年10月、医療法関連が07年1月、高齢者の医療の確保に関する法律(従来の「老人保健法)は10年4月から、スタートします。


医療法はこれまで4回の改正が行われてきましたが、今回の改正は良質かつ効率的な医療システムの実現に向けた集大成といえます。


第1章
これまでの改正を振り返る
 〜第一次から第五次医療法改正の軌跡

○ 医療法とは
○ これまでなされた医療法改正の評価
○ 迷走を続ける医療の機能分化
○ 止められない「e−患者」の流れ    ほか


第2章
第五次医療法改正の内容とその狙い
○ 第五次医療法の目的と主要ポイント
○ 待ったなしの療養病床削減計画
○ 地域格差が大きいわが国の医療事情
○ 医療安全は医療の質の可視化から
○ ガバナンスが求められる医療法人制度
○ 医療に関する情報の選択と提供    ほか


第3章
第五次医療法への対応と将来展望
 〜キーワードは「国に先んじて行動する」

○ 求められる戦略発想
○ 求められるキャッシュ・フロー経営
○ 変わりゆく医療法
○ 求められる診療実績の公開
○ 海外に流出する日本の患者    ほか


今回の医療法の改正によって、
① 医療計画の見直し、医療機能の文化・連携
② 地域や診療科による医師不足問題への対応
③ 非営利性の徹底
④ 医療法人制度改革
⑤ 患者等への医療に関する情報提供の推進
⑥ 医療の安全の確保
⑦ 医療従事者の資質の向上
を目指します。


病医院をとりまく環境は、非常に厳しくなってきています。
それでも、その改正に適応していかなければなりません。


十分な対策をとるためにも、第五次医療法の中身を理解しなければなりません。