赤ちゃんポスト

熊本市の慈恵病院は、親が育てられない新生児を預かる国内初の「赤ちゃんポスト」（こうのとりのゆりかご）の運用を、10日正午から開始しました。
昨年11月の設置計画発表から半年で、「救われる命がある」「子捨てを助長する」と賛否両論の中、本格的なものとして国内初の取り組みがスタートです。

正午に病院1階の新生児相談室に設置された新生児預入扉の鍵を解錠し、「ゆりかご」の運用が始まりました。
「赤ちゃんポスト」は縦50センチ、横60センチの大きさで、体温温度に温められた保育器があり赤ちゃんをおくことが出来ます。

病院は計画発表後の昨年12月15日、設置に必要な医療法に基づく施設の変更許可申請を熊本市に提出。
市は「現行法の想定外の施設」のため、厚生労働省とも協議を重ね、「違法性はない」（厚労省）との判断を得て、市は今年4月5日に許可しました。
今後、同病院と県、熊本市の3者で連絡会議を設置して、1か月に1回のペースで運用方法などについて検討を加えていく模様です。

本当に難しい問題で、課題も山積みです。
赤ちゃんポストをめぐる議論は、今後も継続していく必要がありますね。

慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」の紹介ホームページです。
http://www010.upp.so-net.ne.jp/jikei/yurikago/index.html