石見銀山、世界遺産に逆転登録

島根県大田市石見銀山が、世界遺産に登録されることになりました。
5月のユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議(ICOMOS)」の「登録延期」の勧告から、大逆転です。


ユネスコ(国連教育科学文化機関)の第31回世界遺産委員会は28日、日本が推薦した「石見(いわみ)銀山遺跡とその文化的景観」(島根県大田市)の世界文化遺産への登録を決めました。
日本からの登録は、05年の知床(北海道)に次いで14番目です。
科学技術や産業活動を表す「産業遺産」としては、初の登録になります。


石見銀山遺跡は、16〜17世紀にかけ世界有数の産出量を誇った日本有数の銀鉱山遺跡。
産出された銀は海外へ大量に輸出され、世界経済に大きな影響を与えました。
17世紀の初めには、世界に流通する銀の1/3を日本銀が占めたとされ、その大部分が石見銀山から産出された石見銀でした。


当初のICOMOSの勧告では、日本の候補地としては初めて、「登録延期」を勧告されました。
しかしその後、文化庁や外務省、地元が協力して反転攻勢をかけた結果の逆転登録です。
一時は、登録延期の勧告を受けて地元では落胆の色が隠せなかっただけに、この決定に関係者は喜びもひとしおの事でしょうね。


今後整備が進めば、島根県石見地方(西部)の観光の目玉になることが期待されます。
本当に良かったです。


島根県石見銀山に関するホームページです。
http://www.pref.shimane.lg.jp/sekaiisan/iwami_ginzan/outline/outline_01.html


大田市石見銀山に関するホームページです。
http://www.iwamigin.jp/ohda/minasdeplata/ginzan/isan/index.html