08年度概算要求、85兆7100億円

主要省庁の2008年度予算の概算要求が出そろいました。
財政規模を示す一般会計総額は85兆7100億円に達する見込みです。
07年度当初予算(82兆9000億円)に比べ、2兆8000億円増加(3.4%増)し、04年度に次いで過去2番目の規模になります。


国債の償還や利払いに充てる国債費が、1兆2000億円増(+5.7%)の22兆2000億円と過去最高に増大。
国から地方に配分する地方交付税交付金も、1兆3000億円増(+8.7%)の16兆2300億円です。


政府が8月上旬に決めた概算要求基準(シーリング)では、一般会計のうち一般歳出の上限は、47兆2800億円とすることが決まっています。
ただし、
(1)成長力の強化
(2)地域の活性化
(3)環境立国戦略
(4)教育再生
(5)生活の安全・安心
の5項目の重点施策について計6000億円の特別要望枠を設け、公共事業などはシーリングの上限よりも20%増額要求できるため、要求総額はさらに膨らむ見込みです。


しかし、政府が6月に閣議決定した「骨太方針2007」には、「最大限の歳出削減」の継続を明記しています。
また、国と地方を合わせた長期債務は773兆円に達しています。
財政再建に待ったなしの状況には変わりありません。
安倍改造内閣の手腕の見せ所です。