三角合併第1号

シティグループは2日、傘下の日興コーディアルグループを完全子会社化すると発表しました。
子会社化の手法では日興株主にシティ株を割り当てる株式交換方式(三角合併)の手法を採用。
2008年1月に完了し、上場廃止になる予定です。

三角合併 さんかくがっぺい
【Triangular merger】


 株式交換による企業買収の一種。企業を買収する際に、子会社を経由して自らの株式と買収先企業の株式を交換する。3つの会社が関わることからこう呼ばれる。大型買収に必要な現金を集めるのは大企業といえども難しいため、株式交換による企業買収は、海外では既に大型の合併・買収(M&A)の主流になっている。2006年5月に施行された新会社法では、07年5月から日本で三角合併を解禁する。実質的に外国企業に株式交換による日本企業の買収を認めることになる。株式交換による企業買収は、時価総額の大きな企業に有利であり、欧米の大企業に比べて日本企業の株式時価総額は相対的に小さいことが多いため、外国企業による日本企業のM&Aが増加することが予想される。

三角合併は2006年5月に施行された会社法の目玉として導入されました。
しかし実施は外資のよる日本企業買収の脅威論から、07年5月まで先送りされていました。
事実上初の三角合併の事例となります。


シティグループ・ジャパン・ホールディングスが未保有の日興株を米シティ株との株式交換により取得し、日興コーディアルグループを完全子会社します。
交換取引の総評価額は約5300億円となる見込みです。


いよいよ三角合併が本格化してくるのでしょうか。