改正道交法、施行

2007年6月20日交付された改正道交法が、今日6月1日から施行されます。


既に昨年9月19日から、悪質・危険運転者対策として飲酒運転幇助行為等の罰則強化は施行されています。
今回施行される主なものは、
1. 普通自転車の歩道通行可能要件の明確化、乗用車ヘルメット着用努力義務の導入など
2. 後部座席シートベルトの着用義務付け
3. 放置車両に関する規定の整備
4. 高齢者安全運転(75歳以上の者および聴覚障害者の保護)
などがあります。


高齢者安全運転の中の、「75歳以上の高齢者にもみじマークの表示義務化」も影響がありそうですが・・・。
今回の改正では何といっても、「後席座席シートベルトの着用義務付け」の影響が大きいですね。


シートベルトの必要性は言うまでもないでしょう・・・。
JAFの実験データによれば、時速40kmでコンクリートの壁に正面衝突した場合、体重の30倍以上の衝撃(60kgの人で1.8t以上)で、乗員同士が激しくぶつかりあいます。
この衝撃の大きさは車内のどこに乗っていても同様です。
また後部座席でシートベルトを締めていないと、万が一の場合前席乗員が頭部に重傷を負う確立が着用時の51倍にもなります。


6月1日は高速道路で違反した場合、ドライバーには行政処分として1点が科されます。
その適用に関しては、タクシーや観光バスなど事業者も例外はありません。
9月末までは、高速道でも原則口頭での指導にとどめるみたいですが・・・。
一方で、一般道でも着用は義務付けられますが、違反しても行政処分は科されません。


着用の必要性は判っていても、現実には着用していないのが後席シートベルトです。
昨年10月の調査での着用率は一般道で8.8%、高速道は13.5%にとどまっています。


今後タクシーや観光バスでは、乗客と運転手とのトラブルが予想されます。
各社とも、着用を呼びかけたり、ステッカーを車内に張ったりするそうですが・・・。
浸透するには時間がかかりそうです。


chika-chanちでも子供はどこに座ってもシートベルトをしていますが、大人は前席だけです。
早速、今日からはきちんと着用しましょうか!


<参考>チラシ(自転車の安全利用)【PDF】http://www.jtsa.or.jp/topics/pdf/leaflet_0102.pdf