JFA、ワールドカップ総括

いまさら何をと言う感じですね。


日本サッカー協会は、ワールドカップ(W杯)ドイツ大会での日本代表の戦いについて総括を行いました。
しかし遅すぎますよね。
オシムジャパンになって、4か月が過ぎているというのに・・・。

W杯敗因は「高さ不足」「調整失敗」 サッカー協会総括


日本サッカー協会は8日、ワールドカップ(W杯)ドイツ大会での日本代表の戦いについて総括会見を開いた。「(DFの)高さ不足」「調整の失敗」などを1次リーグ敗退の理由に挙げた。


初戦で豪州に苦しめられた「高さ」は、開幕1年前のコンフェデレーションズ杯あたりから「対応が必要と感じていた」(田嶋専務理事)。その後、ジーコ前監督は身長187センチのDF箕輪(川崎)を試すなどしたが、最終的に「(主将で176センチの)宮本(ガ大阪)が10センチ高くなるわけではない。単純に身長を求めるより、クロスを上げさせない、上げられても的確な位置取りで対処する」という判断に至った。


だが本番では3試合とも球際の攻防で後手に回り、意図通りにいかなかった。田嶋理事は「球を奪う際、日本では『ショルダー(肩)チャージ』を強調しすぎる。腰を入れないと強い相手からは奪えない。ここの指導法を変えなければならない」と振り返った。


選手の体調は、大会前の親善試合で2―2と健闘したドイツ戦が「ピークだった」と認めた。「(開幕1カ月前から)キリン杯、国内合宿、ボン合宿と休みがなく疲れていた」


また、クロアチア戦で決定機を外した柳沢(鹿島)について、田嶋理事は「批判もあるが、難しいボールが(相手の)股を抜けてきた」とかばった。


会見は、ドイツ大会の傾向を分析したDVD「JFAテクニカルレポート」が10日から一般販売(税込み6300円)されるのに合わせて開かれた。

ジーコ前監督は「体格、体力の違いが大きかった」と言いました。
そして今度はJFAが「(DFの)高さ不足」を上げています。


何を言いたいのでしょうか。
日本人が体力的に劣っていることは、初めから判っていたことです。
体力的なものを補うために何をすべきだったのかが重要なのです。
そのために戦術があるはずであり、そのために監督がいるのです。
結局、ジーコ前監督がそれだけの器ではなかっただけのことでしょう。

<サッカーW杯>日本敗因は対独親善試合での善戦 協会分析


日本サッカー協会田嶋幸三専務理事は8日、ワールドカップ(W杯)ドイツ大会での日本代表の敗因について、開幕直前に行われたドイツとの親善試合で善戦したことがかえってマイナスに働いたとの見方を示した。日本協会が編集し、10日発売されるW杯分析リポートの説明会で言及した。


田嶋専務理事はW杯当時、技術委員長として代表に同行した。大会直前に組まれた親善試合2試合のうち、日本はジーコ前監督が「負けてもいい」と考えていた強豪ドイツと引き分け、格下のマルタには辛勝した。田嶋専務理事は「チャレンジャーであるべきなのに、(ドイツ戦で)受け身に立つ雰囲気が生まれた。思惑と違う結果になった」と説明した。


リポートではコンディション作りの問題点も指摘。5月上旬のキリン杯から福島・Jヴィレッジ、ドイツ・ボン両合宿にかけて休みがほとんどなく、選手に疲労が蓄積。「ドイツ戦がピークだった」と結論付けている。


さらに、皮肉なことにドイツ戦を境に現地の気温が上昇。日中行われた1次リーグ初戦のオーストラリア戦で後半動きが落ちる伏線になったとの見方を示している。ジーコ前監督の評価について田嶋専務理事は「100%のパフォーマンスを引き出したとは思わないが、最高の結果を出そうと努力した」と改めて擁護した。【仁瓶和弥】


毎日新聞) - 11月8日

しかも、ジーコ前監督に対する総括は簡単に行っただけにとどまっています。
年間157億円もの予算を使っているのに、そんなことでいいのでしょうかねぇ。


まあ、実際にジーコを監督に決定し、そして途中解任するチャンスがあったにもかかわらず、4年間任せた川淵キャプテンが辞任せずにそのままであるということに、問題の根本があるのかもしれませんが・・・。
JFAは体質改善をすべきですね。