税務署装う詐欺

いろいろな手口があるものです。
今度は税務署を装う「振り込め詐欺」です。

国税職員装った詐欺被害、11都県で6000万円


国税局や税務署などを装って、「所得税の過払い金を還付する」などと電話や手紙を送り、言葉巧みに金を振り込ませる被害が、全国で相次いでいる。


国税庁は、新手の振り込め詐欺の可能性が高いとして、注意を呼びかけている。


国税庁によると、全国の国税局や税務署の職員を名乗った男の声で電話があり、「還付金があるので、近くのコンビニなどの現金自動預け払い機(ATM)に行ってほしい」と伝え、ボタン操作を指示して、逆に現金を振り込ませる手口だという。


今春ごろから被害が出始め、10月末までに11都県で85件、被害額は計約6000万円に上る。


これとは別に、今月に入り、実在しない「国税局収税課」の印が押された封書が、千葉県内を中心に約800通が郵送されていた。封書には「納税過払い金を返金するので連絡してほしい」などと記されており、連絡すると、やはりATMを使った送金操作を誘導されるという。6日に千葉県茂原市の女性が約30万円を振り込む被害が出ている。


国税庁や東京国税局は「還付する納税者にATMの操作を指示したり、口座を指定して振り込みを求めたりすることはない。不審な電話や文書があった場合は最寄りの税務署に届け出てほしい」としている。


(2006年11月8日 読売新聞)

還付金を収受するのにATMを使うことはおかしいと、途中で気付きそうなものですが・・・。
やはり税務署というと怖いイメージがあるのでしょうか。
舞い上がってしまうのでしょうねぇ。


国税庁でも注意を呼びかけています。

税務職員を装った不審な電話にご注意ください


税務職員を装った「振り込め詐欺」にご注意ください


税務職員を装い、現金自動預け払い機(ATM)を操作させ振込みを行なわせる「振り込め詐欺」による被害が発生しています。


税務職員が納税者の皆様に電話でお問い合わせする場合は、提出していただいた申告書等を基にその内容をご本人に確認することを原則としております。


また、税務署や国税局では

(1) 還付金受取のために金融機関等の現金自動預け払い機(ATM)の操作を求めることはありません
(2) 国税の納税のために金融機関の口座を指定して振込みを求めることはありません
(3) フリーダイヤルの電話を設置しておりません

のでご注意ください。


ご不審な点があるときは、所轄の税務署まで電話等によりお問い合わせください。


税務署の電話番号は「税務署の所在地及び管轄区域(http://www.nta.go.jp/category/syoukai/syozaiti.htm)」をご覧ください。


振り込め詐欺等に関するお知らせ
▼ 「振り込め詐欺」にご注意ください http://www.nta.go.jp/category/topics/data/h17/3034/01.htm
▼ にせ税務職員などにご注意ください http://www.nta.go.jp/category/topics/data/h14/nise/01.htm

税務署が指定の納付書以外で振込を依頼することはありません。
騙されないようにしてください。