残留決定

昨日はJ1リーグ第31節が行われ、サンフレッチェ広島京都パープルサンガとの「紫ダービー」に1-0で勝利し、J1残留を決定しました。


前半は、J1残留にかすかな望みをかける最下位京都の気迫に押され、また雨の影響で中盤でのパス回しが思うように繋がらず、パスカットを受けてヒヤッとする場面もありました。
後半は京都が攻め疲れたのか、完全に試合を支配し何回も京都ゴールに迫りました。
しかし最後のところで、決定力に欠け1点が取れません。
そんな中、86分佐藤寿人の粘りから得たFKから、森粼和幸が左足で決めて、1-0で勝利しました。
これで、勝ち点を39に伸ばし、降格争いから脱出!
ひと安心です。

【J1第31節×京都】京都に勝利し、J1残留決定!!


氷のような雨の降る中、広島はJ1残留に執念を見せる京都のカウンター攻撃に苦しみつつも、見事に勝利。J1残留をホームのサポーターの前で決めることができた。
試合そのものはミスが多く、そこから決定的なピンチを何度も招くなど、苦しい展開が続いた。しかし、その時間帯を3バックを中心にしのぐと、75分過ぎからは広島が運動量を活かして積極的に攻撃に出てチャンスをつくる。それでも、ゴール前にブロックを築いた京都を崩しきれなかったが、86分、佐藤寿人のドリブルで得たFKから、森崎和幸がテクニカルなシュートを決めた。今季、体調を崩して苦しんできた男が、その悔しさを吹き払うかのように放ったシュートは、ゴールネットにゆっくりと沈み込んだのだ。
これで広島は順位も13位に浮上。一桁順位も視野に入ってくる状況となった。
試合後、ペトロヴィッチ監督は「苦しい時でも一生懸命に応援してくれるサポーターが広島に存在することを嬉しく思う」と、J1残留に大きな力を与えてくれたサポーターに感謝の気持ちを表した。


サンフレッチェ広島 HP)


今年のサンフレッチェは、ウェズレイと戸田と言う実績十分な選手を獲得し、J1優勝を目指してシーズンインしました。
監督に就任してから4年目になった小野監督は、新たに中盤(MF)をフラットにした、4-4-2システムを採用。
これが見事に失敗です。
本来流動的に人が動くはずの中盤フラット4-4-2なのですが、選手が考えすぎたのか、リスクを恐れたのか分かりませんが、中盤が機能しません。
開幕から8試合を経過して、勝ち点3、1勝も出来ずにいました。
結局、小野監督は辞任。


後任は、ワールドカップ中断期間までの限定で、望月一頼ゴールキーパーコーチが監督に就任しました。
望月監督のサッカーは決して綺麗なサッカーではありません。
全員で守って、2・3人で攻めるという20年以上の前のサッカーと見間違えるような、泥臭いサッカーです。
しかしその時のサンフレッチェには、戦術がどうのこうのと言っているほどの時間がありません。
全員の気持ちを一つにして、ただ単にシンプルなサッカーを目指したのです。
その結果、4試合で勝ち点10。
とりあえず結果だけは残してくれました。
この時の頑張りが無かったら、未だ残留は決定していないことでしょう。


そして、ワールドカップ中断中に決まった新監督は、ミハイロ・ペトロヴィッチ
オーストラリア人で、あのイビチャ・オシム現日本代表監督の影響を色濃く受けた監督です。
J1リーグ再開後の第13節名古屋グランパスエイト戦で、いきなり勝利したものの、その後は勝ちと負けが繰り返され、なかなか勝ち点が伸びません。
徐々に監督のやりたいサッカーを選手が理解してきて、安定した試合をするようになり、ここにきて3連勝で、一気に勝ち点を伸ばし残留決定です。


しかし、サンフレッチェは残留を目指してサッカーをしてきたのではありません。
2006シーズンも、残り3試合あります。
少しでも順位を上げて、来シーズンに繋げられるような試合をして欲しいですね。


2006 J1 順位表        第31節 2006.11.19更新

順位  Team  勝点 試合数 得点 失点 得失差
  1  浦和レッズ    65   31   20    5    6   61   26   +35 
  2  ガンバ大阪    62   31   19    5    7   74   42   +32 
  3  川崎フロンターレ    61   31   18    7    6   75   48   +27 
  4  清水エスパルス    54   31   16    6    9   53   37   +16 
  5  ジュビロ磐田    52   31   15    7    9   64   47   +17 
  6  鹿島アントラーズ    52   31   16    4   11   52   49    +3 
  7  大分トリニータ    44   31   12    8   11   45   42    +3 
  8  アルビレックス新潟    42   31   12    6   13   43   56   -13 
  9  ジェフユナイテッド千葉   41   31   12    5   14   54   53    +1 
 10  名古屋グランパスエイト   41   31   11    8   12   47   48    -1 
 11  ヴァンフォーレ甲府    41   31   12    5   14   39   57   -18 
 12  横浜F・マリノス    39   31   11    6   14   45   41    +4 
 13  サンフレッチェ広島    39   31   11    6   14   47   52    -5 
 14  FC東京    39   31   12    3   16   54   63    -9 
 15  大宮アルディージャ    35   31   10    5   16   37   53   -16 
 16  セレッソ大阪    26   31    6    8   17   42   64   -22 
 17  アビスパ福岡    25   31    5   10   16   30   52   -22 
 18  京都パープルサンガ    22   31    4   10   17   35   67   -32