さすが中国

中国の知的所有権に関する無法者ぶりには、開いた口もふさがらない状況です。
知的所有権侵害」に対する認識の違いといってしまえばそれまでですが・・・。


この度、中国で開催された北京国際自動車ショーで、中国自動車メーカーが日本車や外国車に酷似したニューモデルを多く展示していたことが、問題視されました。
問題となった車両は、トヨタヴィッツやホンダのCR-V等にそっくりです。


事前にホンダが「CR‐V」に酷似した中国メーカーの車を会場から撤去するよう申し入れていたときには、中国の知的財産権弁公室は被害がないと判断し、撤去までには至らなかったのです。
しかし今回、国営の新華社が認めたことは大きな前進と考えてもいいでしょう。

北京自動車ショーで中国車に模倣の跡・新華社が指摘


中国国営の新華社は27日に閉幕した北京国際自動車ショーで「中国車には明らかな模倣の跡が見られ品質面などで外資の車とはっきりした差がある」と指摘した。中国企業が自主ブランド車を増やしたことを評価する一方、開発力を高めなければ国内市場の競争で「性能が高い新型車を投入する外資に大きな圧力を受ける」との懸念を示した


北京自動車ショーで出展された乗用車572台のうち、中国企業が開発した自主ブランド車は3分の1を占めた。新華社は(1)一部には明らかに(外資製の)デザインを模倣した跡がある(2)技術レベルが高くなく精密さの面で劣る(3)低級、低価格車が多い――と指摘した


[11月30日/日本経済新聞 朝刊]

北京モーターショーを「ものまねショー」と揶揄する声もあったが、国営の機関紙までがそれを認めたことになります。
中国企業のモラル欠如は以前から日本や欧米の企業との間で大きな問題となっていました。
今回、国営の新華社が客観的な報道を模索し始めたことは評価に値すると思います。


今後中国が国際社会で発展していくためには、製品の品質をアップさせるとともに、このような問題も放置しておくことは出来ないでしょうね。