企業交際費の増加・・・業績回復?

企業交際費が9年ぶりに増加したそうです。
本当に業績回復しているのでしょうか?
たぶん、大企業が平均値を押し上げているのでしょうね。

企業交際費9年ぶりに増加、業績回復で余裕?


全国の企業が今年1月までの1年間に、取引先の接待や贈答で支出した交際費の総額は、前年より2・7%多い3兆5338億円となり、9年ぶりに増加に転じたことが、国税庁のまとめで分かった。


企業の業績回復に伴い、交際費に回せる余裕が出てきたとみられる。


業種別にみると、営業収入10万円あたりの交際費額が最も高いのは建設業(537円)、次いで出版印刷業(467円)、化学工業(359円)の順。建設業は7年連続でトップ。


調査は全国約258万5000社から資本金と業種別に約4万8000社を抜き出し、確定申告書などから推計した。


(2006年12月25日 読売新聞)

案外知られていないことですが、法人が支出する交際費等は損金(必要経費)に算入されません。
厳密には、資本金1億円以上の法人が支出する交際費等は、1円も損金に算入するができません。
(資本金1億円以下の法人は、400万円に達するまでの金額の10/100に相当する金額と400万円を越える部分の金額の合計額が、損金に算入されません。)
大企業は損金にならないのに、交際費等の支出をしています。
つまり、大企業が交際費等の支出をするのは、事業の遂行上必要だからなのです。


ただし、大企業の場合、全ての面で管理ができているかと言うと、かなり疑問が残ります。
会社のお金だから・・・と、冗費になっている可能性は否定できません。


何事にも、一社一社、一人一人の心構えが大切ですね。