2006年10大ニュース(サンフレ編)

今年最後はサンフレッチェの10大ニュースを紹介したいと思います。
中国新聞取材班が選んだサンフレ10大ニュースです。

取材班が選ぶ2006サンフレ十大ニュース '06/12/31


Jリーグ1部(J1)サンフレッチェ広島にとって、2006年はどんな年だったのか―。2度の監督交代やJ2降格の危機を乗り越えた。苦しみながらも07年への期待を感じさせたチームの一年を、十大ニュースで振り返る。(サンフレッチェ取材班)


(1) ペトロビッチ監督、チーム再建
 15位に低迷していた6月14日、ペトロビッチ監督が就任した。ボールを奪うと畳み掛ける攻撃的なサッカーを徹底。徐々に調子を上げ、指揮を執った22試合は11勝2分け9敗の好成績を残した。一時は9位まで浮上し、10位で終えた。


(2) 駒野、広島初のW杯日本代表
 MF駒野友一が5月15日、ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の日本代表に選ばれた。広島所属では初のW杯日本代表。本大会では初戦のオーストラリア戦(6月12日)にフル出場。オシム監督となった8月以降も代表に定着している。


(3) シーズン途中で小野監督辞任
 小野剛監督が4月17日に辞任した。「タイトル奪取」を掲げた4年目の今季は、より高度な布陣や戦術の実践を試みたが、逆にイレブンが混乱。開幕から未勝利のまま、第8節磐田戦(4月16日)も0―3と大敗。最下位となり、身を引いた。


(4) 望月監督、見事な「つなぎ役」
 4月18日から、小野監督に代わり望月一頼GKコーチが指揮を執った。W杯によるリーグ戦中断までの4試合限定。失点増に悩むチームに守備的な戦術を徹底。今季初勝利の第11節大宮戦(5月3日)を含む2勝1分け1敗と結果を残した。


(5) 佐藤寿、J1得点で2年連続日本人1位
 FW佐藤寿人が昨季に続く18得点をマーク。2年連続でJ1得点ランキング日本人1位となった。今年は初めて日本代表入り。W杯の代表入りこそ逃したが、オシム監督の下では常に代表。来季は5年ぶりの日本人J1得点王も期待される。


(6) ベット逮捕され解雇
 前代未聞の不祥事が起きた。MFベットが9月28日、顔見知りのブラジル人男性を殴ったとして傷害容疑で逮捕。書類送検された。球団は10月5日付で解雇した。


(7) 12年ぶり5連勝
 尻上がりに調子を上げ、第29節横浜M戦(10月28日)から第33節新潟戦(11月26日)まで12年ぶりの5連勝。その間の失点は1。J1では球団初の4試合連続無失点を記録した。


(8) 服部、リーグ戦4季連続フル出場
 MF服部公太が今年も左サイドに立ち続けた。03年から4年連続でリーグ戦フル出場(J2を含む)を達成。現在、記録は143試合まで伸びている。


(9) 下田 通算250試合出場
 選手会長のGK下田崇が、第27節FC東京戦(10月15日)でJ1通算250試合出場を達成した。生え抜きでは球団初。試合も0―2から5―2と逆転勝ちした。


(10) 青山・柏木の若手台頭
 ペトロビッチ監督の下、3年目の青山敏弘と新人の柏木陽介の両MFが先発に定着。2人は年代別日本代表でも活躍。柏木はU―19アジア・ユース準優勝に貢献した。

今年はサンフレッチェもかなり苦しみました。
「優勝」という目標を掲げてシーズンインしたものの、戦術と選手がかみ合わず、一時期は最下位にまで順位が落ちてしまいました。
結局、小野監督の辞任、望月GKコーチの期間限定監督というおまけまでついて、ペトロビッチ監督が新しい監督に就任しました。


徐々に新監督の戦術が浸透して行き、結局10位でシーズンを終えました。
苦しみぬいたシーズンでしたが、来期に期待を持たせる内容でした。
来シーズンこそ、優勝争いに加わって欲しいと思います。