所得格差指数、過去最大

厚生労働省が24日に発表した2005年のジニ係数が0.5263で、過去最大になったとする「05年所得再配分調査」の結果を発表しました。
前回の調査より0.028ポイント増加して、初めて0.5を超えました。
また、社会保障効果を加えた再分配所得のジニ係数は0.3873となっています。

ジニ係数とは所得分配の格差を示す代表的な指数で、全世帯の所得が同額の場合を0（ゼロ）とし、1に近づくほど格差が大きいことを示します。
例えば全体の25％の世帯の所得が所得総額の75％を占めた場合などに、ジニ係数が0.5となります。

同省では、一般に所得が少ない高齢者世帯が増加したことが主な要因と見ています。
また、非正規社員と正社員の所得格差などが、影響している可能性も否定できないとしています。

世帯の所得額は465万8000円で、前回調査の510万8000円より45万円減少しました。
世帯の種類別では、一般世帯578万2000円（前回609万5000円）、高齢者世帯84万8000円（同92万円）、母子世帯191万1000円（前回201万3000円）と、いずれも減少しています。

欧米各国のジニ係数は、ドイツが0.26、フランスが0.278、アメリカが0.37となっています。

この格差、何とかしなければいけませんね。