地方公会計制度改革研修会

今日は、TKCタックスジャパングループ主催の「地方公会計制度改革研修会」に参加しました。
なにやら難しそううな名前の研修会ですが・・・。


近年地方財政改革が進み、地方公会計制度改革により市町村の会計は従来の現金主義から、「発生主義・複式簿記」に移行します。
実務の現場ではかなり戸惑いの声が上がっています。

【研修プログラム】


13:30 ご挨拶  タックスジャパングループ代表幹事  坂本孝司 先生


13:45〜14:45  1 公会計・監査制度改革の概要
   1-1. 地方公共団体における会計・監査環境の変化
   1-2. 公会計制度改革の概要(公会計制度改革の現在と将来展望)


14:45〜15:45  2 市町村職員を対象とした研修内容
   2-1. 総務省自治大学校の研修内容
   2-2. 市町村職員向け研修


15:45〜16:00  〜 休憩 〜


16:00〜17:00  3 監査委員監査制度と外部監査人監査制度
   3-1. 監査委員監査制度
   3-2. 監査委員制度及び外部監査制度(基準モデルと総務省方式モデル)


17:00〜17:30  質疑応答


【講師】
  日本大学 商学部  小関 勇 教授
  税理士・公認会計士  中村元彦 先生


地方公共団体行財政改革の流れの中で、「Free」・「Fair」・「Global」な対応が求められます。
簡単に言えば、
「Free」・・・ディスクロージャー
「Fair」・・・モラル
「Global」・・・国際基準
の影響を受けます。


そして夕張市のような財政破綻をしないようにするために、地方公共団体は毎年度健全化判断比率を監査委員の審査に付した上で、議会に報告し、公表しなければなりません。
健全化判断比率は、
1.実質赤字比率
2.連結実質赤字比率
3.実質公債比率
4.将来負担比率
の4つからなり、そのうち1つの指標でも基準を超えて悪化すれば、財政健全化計画の策定や公認会計士などによる外部監査を義務付けられます。


島根県島根県内の市町村は、現在非常に厳しい状況に追い込まれています。
行政の職員はもちろんですが、県民や市町村民も他人事ではありません。


残された時間は余りありません。
どれだけの人が危機感を持っているのでしょうか。
大変なことになる前に対策を打つべきだと思います。