安心と希望の医療確保ビジョン

ものすごい患者がいるものです。
「雨が降ったからという理由で救急車を呼ぶ」
「患者の暴言」
「コンビニ感覚で救急車を利用」
「クレーマー患者」
「暴力患者」


厚生労働省の審議会「安心と希望の医療確保ビジョン」会議が25日開催されました。
そこで産科・小児科・救急の医師が共通して挙げたのは勤務医の疲弊ですが、その原因のひとつに患者の対応があげられています。

○ 東京都立府中病院・産婦人科部長の桑江千鶴子氏(東京医科歯科大産婦人科臨床教授)
産婦人科臨床現場の3つの問題」
 (1)劣悪な労働環境と待遇
 (2)医療事故と訴訟への恐怖
 (3)医療者への暴言・暴力(モンスターペイシャント)の存在



○ 愛知県岡崎市の花田こどもクリニック院長の花田直樹氏
「現在の小児医療の問題点」
 (1)不当な報酬の低さとフリーアクセスによる患者数の多さ
 (2)小児科勤務医の減少
 (3)乳幼児医療無料化に伴う救急外来のコンビニ化
 (4)訴訟リスクとクレーマーの存在


○ 日本医科大学付属病院高度救命救急センター部長の山本保博氏
「救急医療の現状、課題」
 (1)救急医療施設の負担の増大(救急患者の増加など)
 (2)資源の圧倒的な不足(救急医不足など)
 (3)救急医の士気の低下


患者側のモラルの低下が大問題ですね。


日本では「サービスは無料」という考え方が蔓延しています。
「タダのものなら利用しなければ損」とばかりに、エゴやわがままを貫きます。


いつからこんな日本になってしまったのでしょうか。
現状のままだと本来サービスを受けなければならない人が、迷惑してしまいます。
医療の現場も例外ではなくなっています。


いつかは自分たちに跳ね返ってくることが解らないのでしょうね。
行政サービスも含めて、全てのサービスも有料化にすべきなのかもしれません。


「安心と希望の医療確保ビジョン」第3回会議
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/02/s0225-3.html