景気一致指数、2カ月連続低下

内閣府は、景気動向指数の中で重視する指標を「DI」から「CI」に切り換えました。
そのうえで4月の景気一致指数は「局面変化」という判断をし、景気後退局面に入った可能性を示しました。
2002年2月から続いていた過去最長の景気回復局面が終わるかもしれません。

「DI」 ディフュージョン・インデックス(Diffusion Index)
景気に敏感な経済指標を取り出し、3か月前と比べ上昇・改善したものが全体に占める割合を示し、50%を超えれば景気は上向きと判断します。
先行きを見通す「先行」、現状を表す「一致」、事後的に確認する「遅行」の3種類の指数があります。


「CI」 コンポジット・インデックス(Composite Index)
算出に使用する統計はDIと同じです。
ただし、前月と比べた変化の度合を積み上げて計算し、基準年(現行は2000年)を100として、どんな水準にあるかを指数化します。
DIが「向き」であるのに対して、CIは「量」とも言えます。
景気の方向性から、景気の強弱もつかめるようになります。


資源高、食料高から、消費者の購買意欲が減退しています。
また、国内企業の経常利益も減少傾向にあります。
判断を下方修正するのは止むを得ないことでしょう。


今後の動きに注目する必要があります。