国の債務超過277兆円
財務省が発表した2006年度の国の貸借対照表によりますと、277兆円の債務超過(資産から負債を引いた残高がマイナス)だったようです。
05年度に比べて3兆円悪化しました。
債務超過が増えた原因としては、国債発行残高が増え、資産が目減りしたことが主な原因です。
2006年度末の国の貸借対照表
(一般会計・特別会計合計、単位:兆円)
資産の部 負債の部 現金・預金 37.5 政府短期証券 65.5 有価証券 91.2 公債 651.5 未収金等 15.3 借入金 23.1 貸付金 217.2 預託金 58.3 運用寄託金 96.6 公的年金預り金 144.8 貸倒引当金 -1.9 退職給付引当金等 14.9 有形固定資産 178.2 その他の負債 23.1 無形固定資産 0.3 負債合計 981.2 出資金 65.6 資産・負債差額の部 その他の資産 4.0 資産・負債差額 -277.3 資産合計 703.9 合計 703.9
財政のスリム化は一向に進んでいません。
この貸借対照表では、貸付金や出資金の含み損が把握できません。
また公的年金の将来負担も明確にはなっていません。
債務超過はもっと大きくなるものと思われます。
「小さな政府」には程遠い現状です。