IC(都市間特急)一人旅

CRC 1-2 POL

ドイツでの実質1日目は、ハノーファーでのコスタリカvsポーランドを観戦しました。
FIFAのオフィシャルサイトの5次販売でゲットしたチケットです。


英語が苦手、ましてやドイツ語なんてちんぷんかんぷんの私ですが、一人でIC(都市間特急)に乗ってハノーファーに行くことにしました。
朝、オズナブリュックの中央駅で、まず最初の大仕事、ICのチケット購入が待っていました。
前日、「かんたん旅会話ドイツ語」とNINTENDODS「旅の指さし会話集DSドイツ」を駆使して、事前に調べてメモしておいたドイツ語「Eine Fahrkarte nach Hannover, bitte(アイネ ふァーカァて ナッハ ハノーファー, ビッテ)」を係りの人に見せて、チケットを購入しました。
残念ながら、発音して会話したのではありませんが・・・(笑)。
すると係りの人が、たぶん「片道なのか、往復なのか」と聞いたのだと思います。
が、ドイツ語はもちろんですが、英語でも「往復」という単語がわかりません。(-_-;)
昨日、NINTENDODSを見たときにはあった単語なのですが、メモしてないのです。
NINTENDODSは急ぐ時には、まったく使えません。(T_T)
もうこうなったら、後はジェスチャーです。
指で、行ったり来たりを表現しました。
結局、時刻表をメモしていたのを思い出したので、それを見せて何とかICのチケットを購入することが出来ました。


それにしても、ドイツの鉄道は非常に親切なのです。
まず、説明したこと(ICの出発時間とプラットホーム、到着時間とプラットホーム)を印刷して渡してくれます。
また、各都市ごとに時刻表が作成してあります。
それぞれ到着都市毎に、行きと帰り(例えば、オズナブリュック〜ハノーファーの行き・帰り、オズナブリュック〜ドルトムントの行き・帰り)が記載してあります。
その一冊を見れば、その都市のすべての時刻表がわかります。
日本の時刻表と違って、とても見やすい時刻表ですね。


あと、びっくりしたのが各駅に改札がないのです。
ICはもちろん、Uバーン(地下鉄)やSバーン(都市内・都市近郊鉄道)にも改札はないのです。
今回のワールドカップ期間中に限り、ワールドカップのチケット所有者は、Uバーンは無料で乗れたのですが、通常はどうやって確認するのか不思議です。


ICのチケットを買えば、あとはICに乗り、約1時間の列車の旅です。
途中、検札がありました。
これで、改札がないのも納得です。

 AWDアレーナ(WMシュタディオン・ハノーファー)

ハノーファーに着いたのが11時18分だったので試合開始にはずいぶん時間があったので、まずはスタジアム(AWDアレーナ)までの道のりの確認です。
ハノーファー中央駅のFIFAの公式案内所で、スタジアムへの行き方を尋ねました。
ここでも、前日に調べてメモしておいたドイツ語「Wie komme ich zum Stadion(ヴィー コメ イッヒ ツム シュターディオン)」を係りの人に見せました。
もちろん読めません。
つぎに「どうやって行くのか?」と尋ねられたので、「walk」(これぐらいは解ります)と言ったら、「止めろ」と係員に言われました。
「walk walk walk walk walk walk walk walk hu〜」と呆れられました。
約20分の道のりなので、たいした距離ではないと思うのですが・・・。
結局Uバーンに乗って、5つ先のスタジアム前の駅で下車です。


スタジアムの全景は、まったく見えないのですが、ポーランドサポーターがたくさんいたので、すぐに解りました。
まず、チケットセンターにて、5次販売で送られてきたPDFファイルを印刷したものを、本物のチケットと交換です。
パスポートを見せて、本物のチケットをゲット。
「chikashige tsutomu」と記載してあります。
ちょっと感動。
というのも、ブラジル戦のチケットには「Japan Football Association」としか、記載してないのです。


チケットをゲットしたのでハノーファー駅に戻り、開場までの時間をつぶすことにしました。
さっきは余裕がなかったのですが、今度はゆっくり駅の概観やショップを観てまわりました。
かなり綺麗な駅なのです。
そうそう映画「不撓不屈」に出てくる、「DATEV(ダーテフ)」の広告を見つけました。
もちろん、デジカメでパチリです。


1時間少々すぎてから、もう一度スタジアムに戻り、いざ入場です。
まず、持ち物検査です。
まだ、あまり入場している人がいないので、念入りに持ち物検査をされてしまいました。
次にチケット確認を受けて、さあ入場です。
なんと、チケットのバーコードを機械にかざすだけのチェックで入場OK。
事前にパスポートチェックがあるという情報を聞いていたのですが、何もないままなので少し拍子抜けです。


スタジアムに入ってその綺麗さに感動です。
さすが、サッカー専用スタジアム。
収容人数: 44,652人、座席数: 39,297席なのですが、公式発表は43,000人Sold-out。
完成年:1954年、改築年:2005年(2003年3月工事開始)。
形態:サッカー専用スタジアム。
ホームチーム:ハノーファー96
バックスタンドの中央付近の席(カテゴリー1)ですから、全体が見渡せます。
スタンドは適度な傾斜があり、とても見やすく、屋根も全体を覆っていてこれなら雨の心配もありません。
こんなスタジアムが日本にもっともっとたくさん出来てくれればと思いました。

 コスタリカvsポーランド戦

欧州開催のワールドカップですから、7割方がポーランドサポーターです。
試合開始前から「ポルスカ」の大合唱。
ポーランドの正式名称はポーランド語で、Rzeczpospolita Polska(ポーランド語: ジェチポスポリ タ・ポルスカ)。
でも実際にスタジアムにいると「ポスカー」「ポスカー」に聞こえます。


サポーターは、かなり陽気です。
特に私が、現地で購入したポーランドのレプリカユニフォームを着ていたので、気軽に声を掛けてきます。
1点先制された後、前半のうちに同点に追いついたので、ハーフタイム中も元気です。
一進一退の攻防を続けていたのですが、後半66分にポーランドDFバルトシュ・ボサツキが今日2点目を入れて勝ち越し。
結局、その1点が決勝点です。
スタジアムは興奮の坩堝です
もちろん、Man of the Matchはバルトシュ・ボサツキ。
両チームともグループリーグ敗退が決定していましたが、両チームとも攻め合い、面白いゲームでした。
特にポーランドはボールを繋ごうという意識が高く、いいチームだったと思います。


ワールドカップを自国開催以外で、体験できて幸せな一日でした。


FIFAオフィシャルマッチレポートはこちらです。

http://fifaworldcup.yahoo.com/06/jp/w/match/34/mr.html

詳しい「CRC 1-2 POL(マッチ34):試合レポート」はこちらです。

http://fifaworldcup.yahoo.com/06/jp/060620/1/6mwz.html