スタッフ研修

基本システム職員実務試験

TKC全国会では基本システム職員実務試験として、毎年11月に中級と上級の試験を行っています。
1日310分の試験で、「職業倫理」「巡回監査」「TKCシステム」「所得税法」「法人税法」「消費税法」「相続税法」の7つの科目からなっています。
それぞれ、70点以上で合格となります。
合格した科目には期限はなく、何年掛かって合格しても良いことになっています。


今日は、スタッフがその基本システム職員実務試験を受験するための研修会を事務所で行います。
TKC中国会でも実施しているのですが、広島までの移動が伴うこと、参加人数が多くなることなどの理由で、chika-chanが講師として事務所内で実施することになりました。
まあ、1番の理由はTKC中国会の講師(税理士)のされる講義内容が・・・(い、言えません)。


従来事務所では研修に対する意識は低く、スタッフが研修に参加すること自体がまれで、参加してもTKCの税務情報システム研修や改正税法、年末調整等の研修に参加するぐらいでした。


しかし今日の様に税制改正が複雑化し、かつ会社法を始めとする企業会計を取り巻く環境の変化が著しくなると、スタッフと言えどもそれらを見過ごすことは出来ません。
また近年クライアントからの事務所に対する期待や要望が高まり、かつ一般法人に限らず医療法人、社会福祉法人公益法人といった各種法人の環境の変化もあり、ますます我々税理士やスタッフは自己研鑽をしなくてはいけなくなってきています。


そうした中でスタッフを研修会やセミナーに積極的に参加させるようになり、2000年度に延べ42人の参加だったものが、2005年度には延べ165人にまで参加人数が増加しています。


もちろん、研修会へ参加することも大切ですが、自己学習を促す意味で、上記のTKC基本システム職員実務試験を受験させています。
2003年度から受験させていますが、すでに8人の中級試験合格者を輩出しています。
中には7科目を一発で合格する者や、受験した科目全てを100点で合格する者などがおり、chika-chanの予想を遥かに超えた者もいます。
ただ、さすがに上級試験は難しいらしく、まだ5つの科目(3人)しか合格していません。


当然若年のほうが物覚えが速いので、ベテランには大変な思いをさせていることは充分に感じています。
また特に試験問題の内容が、例題集の丸写しとなっておりますので、余計に若年層に有利な試験制度になっています。
したがって、理論等が判らなくても合格してしまうという、矛盾点も抱えています。
しかし何れにしても自己学習の動機付けにはなっているようです。


ただし、言われたから受験するのではなく、クライアントのために、自分のためにと思ってくれるスタッフがどれだけいるのやら・・・。
(ーー;)