PK戦廃止?

奇妙な案が出てきました。
サッカーのPK戦を廃止しようという考えです。
ワールドカップ決勝大会に限った話ですけど・・・。

◎将来的にPK戦廃止の意向=FIFA会長


【ロンドン27日時事】ロイター通信によると、国際サッカー連盟FIFA)のブラッター会長は27日、将来的にワールドカップ(W杯)決勝大会でのPK戦を廃止したい意向を持っていることを明らかにした。


同会長は「サッカーはチームスポーツだが、PK戦個人戦だ」と理由を挙げ、W杯ドイツ大会決勝でイタリアがフランスをPK戦で下した例を挙げ、「PK戦で勝敗が決まるのは悲劇だ」と話した。


PK戦に代わる方法としては、延長戦で少しずつ互いの選手の数を減らしながら、ゴールデンゴール方式で決着を付けるアイデアを披露。
また決勝戦に限り、再試合の可能性も示唆した。


W杯でのPK戦は1982年スペイン大会準決勝の西ドイツ−フランス戦で初めて実施された。 


(時事通信社 - 09月28日)


訳のわからない意見です。
しかもFIFAブラッター会長から出てきた意見ですからびっくりです。


90分全力で戦って、しかも延長も30分戦っているのです。
それでも決着が付かなければ、PK戦で雌雄を決するのは妥当な方法ではないでしょうか。
リーグ戦ではなくトーナメント方式なのだから、何らかの方法で決着すべきです。
その方法がPK戦なのです。


その廃止する理由「PK戦個人戦だ」が、また訳のわからない理由です。
本当に個人戦なのでしょうか。
PK戦はチーム全体が一つになって戦っていると思うのですが・・・。
むしろ完全にチームが一つになっている時間でしょう。
チーム全員の気持ちがあのボールに込められているのです。


たしかに悲劇も生まれます。
94年アメリカ大会のバッジオのように・・・。
しかもイタリアは90年(準決勝、対アルゼンチン)、94年(決勝戦、対ブラジル)、98年(準々決勝、対フランス)と、3大会続けてPK戦で敗退しています。
しかしそれも運命です。
受け入れなければならないのです。
それを含めてサッカーなのです。


ブラッター会長はそのPK戦を廃止しようとしているのです。
しかもその対案がお粗末なのです。
「延長戦で少しずつ互いの選手の数を減らしながら、ゴールデンゴール方式で決着を付ける」
5分で一人づつ減らしていくのでしょうか。
最後には5対5、フットサルのようになるのでしょうか・・・。
しかもあの広いピッチで。
笑うしかないでしょう。


それよりも、延長戦に限り交代枠を1人か2人増やすとか、いっそのことベンチ入りメンバー全員交代していいとかのほうが、チームが生き返りゴールも生まれやすくなるのではないでしょうか。
しかもチーム全体で戦うことになるので、いいと思うのですが。


いずれにしても、会長職たるものはもっと良い眼を持って欲しいのと思うのは、chika-chanだけでしょうか。