「考えながら走る」→「美しいサッカー」

オシムジャパンが新指針を発表しました。
その名も「美しいサッカー」です。
目指すのはバルセロナです。


果たして思惑通りに行くのでしょうか。

オシムジャパン新指針発表!目指せバルサ流『美しいサッカー』


オシムジャパンの新キーワードは『美しいサッカー』。日本代表のスタッフ会議が13日に行われ、イビチャ・オシム監督(65)が就任時から掲げてきた第1期の『考えて走るサッカー』を脱皮し、第2期としてエレガントなプレースタイルのサッカーを目指すことが明らかになった。最終型として目指しているのは、昨季の欧州王者のスペインリーグ・バルセロナだ。


インド遠征の疲れも見せず、前日12日の帰国から一夜明けて、スタッフを招集したオシム監督。会議後に明らかになった新指針は、意外にも『美しいサッカー』だった。


オシムさんは走るだけじゃなくて、エレガントも必要だと考えています。両方のタイプの選手が好きだと思いますよ。ようやく(代表が)エレガントだといえる状態になってきましたね」


無言で帰宅した同監督に代わり、代表スタッフが指揮官の“本心”を明かした。8月の就任以来、オシムサッカーの代名詞は『考えながら走る』。個々の能力や実績にとらわれず、泥臭いプレーを要求してきた。決定力不足などの課題は数多く残るものの、3-0で勝った11日のアジア杯予選インド戦でその第1段階のサッカーはクリア。次なるステップを目指す。


会議では、インド戦を総括。FIFAランク136位の格下を相手に攻めあぐねたが、オシム監督は後半37分に約25メートルのロングシュートを決めたMF中村憲(川崎)を称賛。「後半は悪かったが、ケンゴが決めてくれて、なんとか形ができた」と話したという。


最終型として、知将が目指すのは昨季の欧州王者・バルセロナ。ブラジル代表FWロナウジーニョを中心に攻撃的な文字通り『美しいサッカー』を繰り広げる。協会関係者は「監督の好きなチームはバルセロナで、その逆が(守備に人数をかけるイングランドプレミアリーグの)チェルシー。確実に勝てるのはチェルシータイプだが、そこにエレガントさもあるのがバルセロナと、比較していますよ」と証言した。


オシム監督がリストに入れている代表候補は、欧州組を含めて80人に達する。その中から、日本のロナウジーニョを探し出すことが命題だ。安倍新内閣は『美しい国』を掲げ、オシムジャパンは『美しいサッカー』へと変ぼうする。

やはり「理念」とか「指針」は、企業においても、スポーツのチームにおいても大切なことです。
企業においては「経営理念」(会社の存在意義)があり、「ビジョン」(中期的に達成すべき具体的な戦略目標)があり、「経営戦略」(経営理念に基づくビジョンを実現するための道筋)があります。
そして「経営理念」の実現のために、具体的な方向付けや全社員の心構え、行動指針とされるのが「経営基本方針」です。


これらのことは日本代表に限らず、少年サッカーのような小さなチームにおいても重要なことです。
理念等を明確にすることにより、チームの進むべき方向がはっきりし、選手やコーチやサポーターも同じベクトルに向けて進むことが出来るのです。


今回オシムジャパンが掲げた「美しいサッカー」は、「理念」に近い「指針」だと思います。
そしてこの指針は「考えながら走る」から「美しいサッカー」に方向転換したのではなく、「考えながら走る」を土台として「美しいサッカー」をすることを意味しているのでしょう。


本当に日本代表ファンが楽しめる、バルセロナのようなサッカーをして欲しいですね。