郵政民営化

日本郵政公社が今日民営化し、株式会社の民営郵政各社がスタートしました。
日本郵政公社持ち株会社日本郵政(JP、西川善文社長)と4つの事業会社に分社され、社員数24万人、店舗数2万4000の巨大グループに生まれ変わりました。
また金融2社の資産が335兆円という日本最大規模の金融グループとなります
1987年の国鉄以来の大規模な国営事業の民営化です。

日本郵政グループ
1段目:会社名
2段目:経営トップ(出身企業)
3段目:社員数


● 日本郵政株式会社(持ち株会社
西川義文社長(三井住友銀行
3500人


○ 郵便事業会社
北村憲雄会長(トヨタ自動車
9万9700人


○ 郵便局会社
川茂夫会長(イトーヨーカ堂
11万9900人


○ ゆうちょ銀行
古川洽次会長(三菱商事
1万1600人


○ かんぽ生命保険
進藤丈介会長(旧東京海上火災保険
5400人


政府が日本郵政に100%出資し、日本郵政のもとにゆうちょ銀行、かんぽ生命保険郵便事業会社、窓口業務を3社から受託する郵便局会社の4事業の株式を全て保有する形でのスタートです。
ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の金融2社の株式については、10年以内に全株式を処分することになっています。
ゆうちょ銀行の貯金残高は約187兆円、かんぽ生命保険の総資産は約110兆円。


今後は民営化に伴い経営効率を追求するなかで、郵便局の店舗網やサービス水準の維持・向上が課題となります。
中身のある民営化、心のこもったサービスは達成できるのでしょうか。