2014年ワールドカップ、ブラジル開催決定

ブラジルで64年ぶりにワールドカップが開催されることが決定しました。
30日国際サッカー連盟FIFA)は、スイスのチューリッヒで理事会を開き、2014年W杯の開催国にブラジルを選出しました。
ブラジルでのW杯は1950年の初開催以来64年ぶりで、南米では78年アルゼンチン大会以来となります。
世界で唯一、全18大会に出場し、最多5度の優勝を誇るサッカー王国ブラジルは、1950年に果たせなかった開催国優勝を狙います。

サッカーW杯・過去の開催国

開催地 優勝 参加国数
1 1930 ウルグアイ ウルグアイ 13
2 1934 イタリア イタリア 16
3 1938 フランス イタリア ※15
4 1950 ブラジル ウルグアイ 13
5 1954 スイス 西ドイツ 16
6 1958 スウェーデン ブラジル 16
7 1962 チリ ブラジル 16
8 1966 イングランド イングランド 16
9 1970 メキシコ ブラジル 16
10 1974 西ドイツ 西ドイツ 16
11 1978 アルゼンチン アルゼンチン 16
12 1982 スペイン イタリア 24
13 1986 メキシコ アルゼンチン 24
14 1990 イタリア 西ドイツ 24
15 1994 米国 ブラジル 24
16 1998 フランス フランス 32
17 2002 日本・韓国 ブラジル 32
18 2006 ドイツ イタリア 32

【注】参加国数は本大会のみ、※はオーストリアが棄権。国名は当時


開催が決まった一方でスタジアムや、交通インフラ、治安など課題も多いようです。
ブラジルのクラブの多くが財政難でスタジアムなどの設備が古く、FIFAの基準を満たしていない会場もあります。
大会計画では4会場を新築し、マラカナンなど14の競技場を改築。
約11億ドル(約1265億円)が投入される見込みで、今後8-10会場に絞り込まれます。


交通インフラも問題になりそうです。
国土が広いためは大半が空路移動となりますが、昨年以降ブラジルでは2つの大きな飛行機事故があり、計300人以上が死亡しています。
またリオやサンパウロなど大都市にはスラム街を中心に犯罪組織がはびこり、殺人事件の発生率は世界最悪クラスです。
安全確保も大きな課題となります。


2度のW杯開催はメキシコ、フランス、ドイツ(西ドイツを含む)、イタリアに次いで5か国目。
期待と課題を抱えながら、ブラジルは14年大会への準備取りかかります。


いずれにしましてもサッカー王国で開催されるワールドカップ
盛り上がること間違いなしです。
期待せずにはいられません。