2008年度、診療報酬改定答申
厚生労働相の諮問機関の中央社会保険医療協議会(中医協)は13日、2008年度の診療報酬改定を答申しました。
医師不足が叫ばれている中、特に産科や小児科を中心に病院勤務医の待遇改善に力を向け、関連分野の報酬を1500億円強増額しています。
病院の再診料を30円引き上げ、開業医との格差を是正します。
その財源として、短時間の問診の加算廃止や点眼などの無料化を計り、医療費全体の膨張は抑えます。
政府・与党は昨年末、診療報酬の「本体部分」を8年ぶりに0.38%引き上げることに合意しており、中医協が各医療行為の報酬の増減を議論してきました。
中医協 総 − 1
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平成20年度診療報酬改定における
主要改定項目について(案)
【 目 次 】
緊急課題 産科や小児科をはじめとする病院勤務医の負担の軽減
緊急課題−1 産科・小児科への重点評価について・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
緊急課題−2 診療所・病院の役割分担等について・・・・・・・・・・・・・・・・13
緊急課題−3 病院勤務医の事務負担の軽減について・・・・・・・・・・・・・・18
緊急課題−4 救急医療対策について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
1 患者から見て分かりやすく、患者の生活の質(QOL)を高める医療を実現する視点
1−1 医療費の内容の情報提供について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
1−2 分かりやすい診療報酬体系等について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
1−3 生活を重視した医療について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
1−4 保険薬局の機能強化について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
2 質の高い医療を効率的に提供するために医療機能の分化・連携を推進する視点
2−1 質の高い効率的な入院医療の推進について・・・・・・・・・・・・・・・・39
2−2 質の評価手法の検討について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
2−3 医療ニーズに着目した評価について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
2−4 在宅医療の推進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
2−5 精神障害者の療養生活支援について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61
2−6 歯科医療の充実について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・73
2−7 調剤報酬の見直しについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・110
3 我が国の医療の中で今後重点的に対応していくべきと思われる領域の評価の在り方について検討する視点
3−1 がん医療の推進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・114
3−2 脳卒中対策について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・124
3−3 自殺対策・子どもの心の対策について・・・・・・・・・・・・・・・・・・127
3−4 医療安全の推進と新しい技術等の評価について・・・・・・・・・・130
3−5 オンライン化・IT化の促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・140
4 医療費の配分の中で効率化の余地があると思われる領域の評価の在り方にいて検討する視点
4−1 新しい技術への置換えについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・141
4−2 後発医薬品の使用促進等について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・145
4−3 その他の効率化や適正化すべき項目等について・・・・・・・・・・150
5 後期高齢者の診療報酬について
5−1 入院医療について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・152
5−2 在宅医療について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・160
5−3 外来医療について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・169
5−4 終末期医療について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・175
久しぶりに診療報酬がアップします。
これにより、勤務医の置かれた状況が少しでも緩和されれば良いのですが・・・。
現実には、なかなか難しいでしょうね。
診療報酬の改定だけで解決できるほど簡単な問題ではないですから・・・。