TKC会計人の基本理念

TKC会計人には25項目の基本理念が与えてあります。
これまでchika-chanの事務所においては、その「TKC会計人の基本理念」がなおざりにされていた感は否めません。
TKC全国会の基本理念「自利利他」、そして事務所の経営理念「自利トハ利他ヲイフ」を実践するにあたり、改めて「TKC会計人の基本理念」を見つめなおすことにし、11月6日から朝礼において朗読しています。

1.TKC会計人は、日本の職業会計人の、多数の単純な集合体ではない。


2.TKC会計人は、高度に練磨された電算機システムの徹底的活用を職業会計人の決定的武器として位置づけている会計人である。


3.TKC会計人は、旧来の会計人の孤立性を排斥し、職業会計人の血縁的団結の形成と定着とを祈りかつ実践する集団である。


4.TKC会計人は、公認会計士と税理士とを、等しく職業会計人として捉え、両者の一体化を指向する集団である。


5.TKC会計人は、事務所の相互打開、管理文書の相互無償提供など、一人は全員のために、全員は一人のために、との理念を実践する集団である。


6.TKC会計人は、関与先企業をTKCセンターから、絶対に奪われる懼れのない、職業会計人の集団である。


7.TKC会計人は、事務所の体質改善と業務の品質管理とに最重点を指向されているので、所長と職員の研修参加を、強く要請されている集団である。


8.TKC会計人は、TKCが会員会計人の収益拡大を眼目として経営されているので、計算料に該当する会費を始め、一切の用役及び物品を最低費用で供給されることを保証されている集団である。


9.TKC会計人は、その使用する電算機用システムについては、第一線会計人のなまの希望を集約する全国会システム委員会の決定によって、開発され、供給される集団である。


10.TKC会計人は、自分がTKCセンターに入力した財務計算の全データを、無制限かつ永久(12年間)に、TKC自体によって、備蓄され、臨時緊急の必要のとき、いつでも複製供給を受けられる体制にある唯一の会計人集団である。


11.TKC会計人は、職業会計人としての使命感を自覚し、一切の国家機関、金融機関及び関与先等から、絶対の信頼と尊敬を受けるため、厳格な自己規制を自分自身に対して課してゆく、会計人の集団である。


12.TKC会計人は、TKCセンター利用の顧客集団では全く無く、TKC固有の理念を、共に手を携えて貫徹してゆく、純粋な同志の集団である。


13.TKC会計人は、自利利他の理念を、自己の実践原理として位置づけた、職業会計人の集団である。


14.TKC会計人は、「知性と行動選択とは別個のものだ」といったショーペンハウエルのテーゼを理解し、表面意識と潜在意識(又は深層意識)の純粋直結関係の実現を祈られている職業会計人の集団である。


15.TKC会計人は、現行の職業法規に欠落している会計人に対する援護施設の整備(ドイツ法におけるFürsorgeeinrichtungenの条項の如き)を、自主的な団結の力で解決しようとしている集団である。


16.TKC会計人は、日本の職業会計人の職域防衛と運命打開とを、理想のスローガンとしてではなく、絶対的な現実の実践原理として、位置づけている集団である。


17.TKC会計人は、自由社会の存亡が、職業会計人の存亡と直結しており、より公正な職業法規の改訂実現と、より綿密な租税正義の実現のための各種税法等の改正実現が、国会に依存している現実を直視し、清潔・公正・有能な国会議員との強力な連携関係を構築し、その当選に絶対の責任を負う会計人集団である。


18.TKC会計人は、その全員の社会的信用と権威保持のため、常時、果敢に自浄機能(不良会員の排除)を発揮してゆく、職業会計人の集団である。


19.TKC会計人は、単純多数決方式が、プラトンの指摘する「ソフィスト」的性格に堕落してゆく危機を包蔵することを理解し、その会員組織の各層における意思決定が、哲人的指導者原理を尊重して行われることを指向する集団である。


20.TKC会計人は、哲人的指導者原理とは、滅私又は自我忘却の境涯を超えて、自我の非実在を覚知する立場に立った先見能力の発揮を骨格とし、組織内会員全体の社会的信頼と権威の向上とを目指す実践原理である、と理解する会計人の集団である。


21.TKC会計人は、その組織内各集団の長たる者は、例外なく、哲人的指導者原理を堅持する者でなければならない、との要請をもつ職業会計人の集団である。


22.TKC会計人は、一宗一派に囚われた宗教団体ではなく、真の自己を確証することにより、畏れや不安や恐怖の無い、堂々たる職業生活を展開できることを祈られている会計人集団である。


23.TKC会計人は、自分の力量いっぱいに、生命のある限り、「一隅を照らす」誠の実践により、分相応に、人類の救済と発展とに貢献することを願う会計人の集団である。


24.TKC会計人は、その日常の職業的実践活動の中にあって、二元相対的発想法に立たず、職員も関与先の者も、我に対する汝、自に対する他として是を観ぜず、万象が即ち我である、との観想・実感に立つことを祈られている集団である。


25.TKC会計人は、人間各人が自分の脳細胞の2.3%ないし2.5%しか使わずして死んでゆく、との科学的事実を重視し、才能開花の可能性は殆ど無限大である点に想いを至し、全精魂を傾けて自己の知能を開発し、経営者の苦しみを抜き取り、安楽を与えてゆく点に焦点を当てて生きることを、祈られている集団である。


非常に重たい言葉が並んでいます。
これを全てのスタッフが、一度に全て理解することは困難かも知れませんが、少しずつ理解していくしかないのです。


それが、「自利トハ利他ヲイフ」に繋がるのですから・・・。